自宅の外壁塗装に助成金が使えるって本当?受け取る条件と注意点とは

家の外壁塗装はどんなに安くても数十万はしますので、なるべく負担は減らしたいですよね。だからと言って安く工事を行ってくれる業者というのも少し不安が残ります。

そこで検討していただきたいのが、助成金や補助金を使って外壁塗装リフォームを行うこと。この記事では助成金・補助金の仕組みや受け取るための条件、注意点について解説していきます。

外壁塗装の助成金・補助金とは

助成金、または補助金は、外壁塗装の工事費用を一部負担してくれる制度です。住みやすい地域づくりを目的に、住んでいる地域の自治体により実施されており、工事内容などの条件を満たしていれば受け取ることができます。それぞれ工事が完了したあとに支払われる仕組みになっており、一度受給すれば返済する必要はありません。

助成金と補助金は、工事費用の一部を負担してくれるという点においては一緒ですが、受け取りまでの仕組みが少し違います。

・助成金

基本的な条件を満たしていれば誰でも受け取り可能。申請期間や受け取り人数に縛りがない場合もあります。

・補助金

条件を満たしていれば申請はできますが、審査に通らなければ受け取れることができません。あらかじめ予算が決められているため、申請期間や受け取り人数が決められていることが多いです。

助成金は申請書を出せば誰でも受け取れるのに対し、補助金はやや条件が厳しくなると思っていてください。ただ自治体によっては制度の境目が曖昧で、助成金でも審査がある場合もあり、呼び名だけでは判断できなくなっているので注意が必要です。

「いつでも申請できると思っていたら期限が過ぎていた」ということにならないよう気をつけなければいけません。助成金や補助金を申請する際には、それぞれの制度の詳細を事前に確認しておくのを忘れないようにしてください。

外壁塗装の助成金・補助金を受け取るための条件

外壁塗装の助成金や補助金を受け取るためには、「対象の地域に住んでいる」や「対象となる工事の条件をクリアする」などがあげられます。

まず前提として、対象となる地域に住んでいないといけません。細かい条件は制度によって多少違いますが、ほとんどの場合は以下を満たしている必要があります。

• 対象地域内に住宅がある
• 対象区域内に住民登録している
• 対象区域内の住宅を所有している

移住を目的とする外壁リフォーム以外は、基本的に他の地域の補助金や助成金は受けられないので注意してください。

続いて、対象となる工事の条件を確認しましょう。外壁塗装で補助金や助成金を受けられるリフォームは、3つのタイプがあります。

• 一般リフォーム
• 省エネリフォーム
• ヒートアイランド現象防止

一般的リフォームは対応範囲が広く、「住宅の機能の維持及び向上のための改修、修繕」となっていれば外壁塗装が適応されることが多いでしょう。ただし中には、「耐震工事を目的とする工事を一緒に行う場合のみ」などの、制限もあるので注意が必要です。

省エネリフォームの場合は、外壁や天井などの断熱改修や窓の断熱化などを対象にしているので、断熱塗料であれば条件を満たすことができます。他のリフォームと組み合わせて外壁塗装を行うと、補助金を受け取りやすくなるケースもあるので、受け取るための条件を細かく見ておきましょう。

ヒートアイランド現象防止の条件を満たすには、太陽の熱に対する効果がある特殊な塗料を使う必要があります。具体的には「遮熱塗料」や「断熱塗料」を使った工事のことですね。一般的な塗料では条件をクリアできない場合があるため、事前に指定されている塗料があるかどうかも確認しておいてください。また、塗料だけではなく、築年数や耐震基準なども条件に含まれている場合があります。

一度利用した制度は二回目以降は使えないという制限はありますが、もし住んでいる地域が対応しているのなら迷わず申請するべきです。

外壁塗装の助成金・補助金はいくらもらえるのか？

外壁塗装の助成金や補助金の金額は、自治体や対象となる工事によって異なりますが、平均で10〜20万円程です。外壁塗装の負担を減らすための制度ですが、何十万も負担してもらえるわけではありません。

「工事費用の10%まで、上限は20万」のように上限が決められているため、工事金額によっては満額もらえない可能性もあります。助成金や補助金を確認する場合は、上限金額よりも「工事費用の何%まで適応されるのか」をしっかり確認しておきましょう。

実際に外壁塗装の助成金・補助金として適応される制度をいくつか紹介しますので、参考にご覧ください。

上記を見ても工事費用の10％などが多くなっていますね。100万円の工事だとすれば10万円の補助金が支払われます。これに関しては地域差がかなり出ますので、ご自身の地域の補助金を確かめるのが確実です。

助成金や補助金を申請する流れは以下のようになります。

1. 助成の条件を確認
2. 塗装業者の見積もり
3. 自治体に申請書提出
4. 工事スタート
5. 報告書提出
6. 助成金請求・受け取り

原則として、工事を行ったあとに申請をしても助成金は支払われないので注意してください。

気をつけておきたい外壁塗装の助成金・補助金の注意点

外壁塗装の助成金・補助金を利用するのなら、注意しておくべきポイントが3つあります。

• 必ず工事前に申請しなければいけない
• 地域によっては条件が細かく定められている
• 申請期限が過ぎている場合がある

対象地域で条件を満たしていても、認識のズレがあるとせっかくの補助金が受け取れないこともあります。見落としてしまいそうな部分をピックアップしました。

・必ず工事前に申請しなければいけない

助成金や補助金を申請するのは、原則として工事前。見積もり段階で申請書を作成するのがベストですね。申請手順などがよくわからないようであれば、申請に慣れている業者に依頼するのがよいでしょう。

・地域によっては条件が細かく定められている

同じような条件でも、適応される工事内容をしっかり確認しないといけません。例えば「断熱性能の向上」を目的とした工事でも、「窓の交換が前提」になっていると外壁塗装には適応されません。

地域や担当者によって、対応や工事内容に対する認識も違うため、必ず条件の詳細を確認してください。

・申請期限が過ぎている場合がある

助成金や補助金は期間が決められている制度が多いのですが、大々的に告知しているわけではないので、気付いたら終わっていることがあります。もしタイミングを逃した場合は、来年もまた行われるかを確認した上で工事の時期を検討するとよいでしょう。

東京・神奈川・埼玉の外壁塗装の助成金・補助金情報

東京・神奈川・埼玉で実施されている外壁塗装の助成金・補助金をいくつか紹介します。

東京都では「ヒートアイランド現象防止」の対象となる制度がありますが、神奈川県、埼玉には現在ありません。地域や自治体によって時期も実施紹されている時期もバラバラなので、もし工事のタイミングが合えば助成金を上手く活用していきましょう。

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