外壁塗装をしようと考えている方の多くは、色選びに悩んでしまいます。どんな基準で選んだらいいのか今ひとつ分からないからですね。
色選びに失敗すると、どんなに外壁が綺麗に仕上がっていても素直に喜べません。
この記事では、色選びで失敗しないために知っておくべきポイントを解説します。無料で使える配色シミュレーションも紹介しますので、色選びの参考にしてください。
なぜ色選びが重要なのか？
外壁の色は人に与える印象だけではなく、様々なトラブルを起こす原因にもなります。色選びに失敗すると、以下のようなことが起こります。
- 塗った色がイメージと違っていた
- 数年ですぐ汚れが目立ってきた
- 思っていたより早く色褪せしてきた
どのようなトラブルなのか、詳しく見ていきましょう。
塗った色がイメージと違っていた
家を長持ちさせるために外壁塗装を行う工事とはいえ、家が綺麗に生まれ変わるため、完成したときは喜ばれる方が多く見られます。しかし選んだ色がイメージと違っていたら、それだけで台無しです。
外壁塗装は一般的に10〜15年の間隔で行うので、一度色を変えると約10年は同じ色のままなのです。もし色選びに失敗すると、10年の間は納得できない色のまま過ごさなくてはいけません。
数年ですぐ汚れが目立ってきた
せっかく外壁が綺麗になっても、選ぶ色によっては数年で汚れが目立ってくることがあります。汚れが目立つ色を選んだことが原因ですね。
もちろん塗料の性能も関係してきますが、色が持つ特性や性能はそれぞれ違います。特に白や黒は汚れが目立ちやすいので注意してください。
事前に汚れやすい色だとわかっていればいいのですが、何も知らずに選んでしまうと後悔してしまいます。
思っていたより早く色褪せしてきた
「外壁塗装を行ってまだ数年しか経っていないのに、もう外壁の色が薄くなってきた」というケースがあります。原因は、色褪せしやすい色を選んでしまったからです。
色には「色褪せしやすい色」と「色褪せしにくい色」があります。
| 色褪せしやすい色 | 色褪しにくい色 |
| 赤、黄、紫 | 白、黒、青 |
原色に近い鮮やかな色ほど、色褪せのスピードが早くなっています。ただし、白と黒は汚れが目立つ色になるので注意が必要ですね。
失敗しないための色選びのポイント
色選びを成功させるには、色の持つ特性を理解したうえで選ぶ必要があります。自分の好みだけで選んでしまうと、失敗する可能性が出てくるわけですね。
ここでは色選びの際に考慮しておきたいポイントをまとめました。
- 外壁塗装で人気の色の中から選ぶ
- 塗装しない部分の色を考慮する
- 色見本だけで外壁の色を決めない
あなたの理想の家に近づけるための重要なポイントになるので、しっかり抑えてきましょう。
外壁塗装で人気の色の中から選ぶ
外壁塗装によく使われている色は、汚れが目立ちにくく、色褪しにくい色が選ばれています。迷ったときは人気色を参考に選ぶと、失敗しにくいといえるでしょう。
- ベージュ系：汚れが目立ちにくい
- グレー系：汚れが目立ちにくい
- ホワイト系：色褪せしにくい
上記は外壁によく使われている色ですね。白に近くなれば汚れが目立ちやすくなるものの、どんな家にも合わせやすい万能色でもあります。
淡い色は周りの景色や建物にも溶け込みやすく、人に与える印象も優しい色なので、選ばれる方も多いですよ。
塗装しない部分の色を考慮する
外壁の色選びは、塗装できない、もしくは塗装しない箇所の色とのバランスを考えなくてはいけません。特に屋根やサッシ、玄関ドアの色は外壁の仕上がりにも大きく関係してくるため、選んだ色との相性を見ておいてください。
もし外壁に好きな色を選んだとしても、屋根の色と相性が悪ければ仕上がりもイメージ通りにはならないでしょう。ただ逆の発想で考えると、屋根とサッシの色に合わせれば失敗はしにくいですよね。
全体のバランスが大事と言われたら難しく考えてしまうかもしれませんが、塗装できない部分とのバランスさえ気を付ければ大丈夫です。
色見本だけで外壁の色を決めない
外壁の色は「色見本」の中から選ぶことが多いのですが、一つ注意点があります。それは、色見本で選んだ色と、実際に外壁に塗装した色は違って見えること。目の錯覚によって、色味が全然違って見えるのです。
イメージ通りの色にするためには、次の方法が使われます。
- A4サイズの色見本を取り寄せる
- 朝・昼・夜に外で色を確認する
- 実際の色を外壁に試し塗りする
小さいサイズの色見本で見るよりも、できるだけ大きいサイズで確認するほうが実際の色味に近づきます。色は「面積対比」という目の錯覚で、大きい面積で見るほうが明るく色鮮やかに見えるからですね。そのため、色見本で見るよりも外壁に塗った色のほうが薄く感じます。
なるべく色の差が出ないように、A4サイズの色見本を取り寄せてもらうのが効果的です。塗装業者にお願いすれば、塗料メーカーから取り寄せてもらえます。
また、色見本を見る際は外で確認しましょう。見る時間帯を変えて、太陽の当たり方で変わる色味を確認するのがポイントです。蛍光灯の下で見ると色味が少し違って見えてしまうので注意してください。
塗装業者によっては、実際の色を外壁に試し塗りしてくれる場合があります。業者によって対応が違うので、依頼する際には確認しておきたいですね。
イメージ通りの塗装に仕上げるために業者に伝えておくこととは
外壁をイメージ通りに仕上げるためには、業者の協力が欠かせません。そのためには、なるべく細かくイメージを伝える工夫が必要です。
例えばベージュと言ってもたくさんの色がありますよね。色だけを伝えても、あなたのイメージは伝わりません。できれば実際の写真や画像を見せながら、次のように言ってみましょう。
- できるだけ明るいベージュがいい
- 汚れが目立つかどうか気になる
- 赤みが強いベージュは避けたい
具体的な伝え方が難しい場合でも、「かわいい雰囲気」や「おとなしい色」など思ったことを口に出して伝えるのが大切です。色をどう感じるかは人によって違うため、お互いの認識をすり合わせていくようなイメージですね。
あなたが持っているイメージと、業者が思っているイメージがズレないようにきちんと話していきましょう。
無料でできる外壁塗装の配色シミュレーションサービス
インターネットで公開されている無料のカラーシュミレーションサービスを紹介します。各塗料メーカーから出ている安心のサービスですね。
中でも「エスケー化研」のサービスが使いやすくおすすめ。あなたの家に近い形の見本を選び、外壁や屋根、サッシの色を自由に選択できます。
具体的な色が決まったらカラーシュミレーションで組み合わせてみてください。ただ実際の色とは異なるため、参考程度に選んでくのがよいでしょう。
イメージと違う塗装の色になってしまった時の対処法
外壁の色が違う色になってしまった場合は直ちに業者に伝えてください。外壁が仕上がってしまった場合は変更が難しくなり、塗り直しの料金が発生してしまいます。
「無償で塗り直してくれないの？」と思う方も多いはずです。ここに関しては、業者側にミスがあったかどうかが重要。もし業者が指定された塗料を使っていなかったり、手抜き工事をしていたりすれば、無償で直してもらえる可能性もあります。
しかし、イメージと違っていたという理由はどちらが悪いとは言えず、施主側の負担となるケースが多いです。納得できないかもしれませんが、見積もりや契約書通りに工事を進めていたのなら、業者負担になることが少ないでしょう。
まだ上塗りの途中だった場合は、塗料代だけ支払えば色を変更できることが多いので、早めに伝えたほうが費用を抑えられます。
ただこういったトラブルは、業者と入念に打ち合わせすれば回避できるので、色選びは信頼できる業者に相談しながら進めると安心ですね。色選びは外壁塗装を成功させるカギなので、慎重に行いましょう。
外壁塗装の見積もりサービスを利用してみよう！
現在、さまざまな外壁塗装の業者が乱立しています。適当に業者を選ぶのはとても危険です！
どうやって業者を選んだら良いかわからない方の為に、おすすめのサービスをご紹介します。
どのサービスも条件に合わせて、予算相場や最適な塗装業者を紹介してくれます。
これらのサービスをうまく活用して、納得のいく仕上がりになることを願っています。
外壁・屋根塗装の無料見積もりサービス「外壁塗装ほっとらいん」
2019年のサービス開始よりのべ14万人が利用したサービス。わずか４つの質問、30秒で屋根塗装・外壁塗装の相場チェックが可能です。お見積りは無料、匿名、簡単に実施可能なのでオススメです。
東証上場企業が運営する外壁塗装サービス「外壁塗装プランナー」
1平米あたり3,500円～という低価格の上、見積もり後の追加料金が発生しない安心な料金体系。5年間のメーカー保証があり、東証上場企業が運営しているので、安心してご利用いただけると思います。
築年数やお困りの症状など、住まいの詳細を専門アドバイザーが直接ヒアリングしてくれるサービス。ニーズなどを詳しく把握したうえで、最適な外壁塗装の業者を紹介してくれます。
あなたの街の有料塗装業者探しをお手伝い「外壁塗装の駆け込み寺」
20,000社以上ある外壁塗装業者の中から弊社独自の基準を満たした約500社が加盟しており、厳選した優良業者のみを紹介してくれる。専任アドバイザーが対応してくれるので、料金以外の不安な点も相談できて安心。