外壁塗装を業者に依頼すると費用が高いため、DIYに挑戦しようと考えている方も少なくありません。費用をなんとか抑えたいですよね。
結論から言うと、外壁塗装のDIYは可能です。ただ高所での作業は危険なため、おすすめはしていません。必ず安全を確保したうえで行ってください。
この記事ではDIYで外壁塗装する際に必要な道具や、塗装の手順を解説していきます。
外壁塗装を業者に依頼した場合とDIYした場合の料金比較
外壁塗装を業者に依頼した場合は、60〜100万円程になるのが一般的。しかしDIYで行うと30万円ほどに抑えられます。半分以下になるのは助かりますよね。
費用の内訳は以下の表を目安にしてください。基本的にホームセンターやインターネットで購入できるものばかりです。
必要な道具など | 費用目安 |
下塗り塗料 | 約6千〜1万5千円/16L |
上塗り塗料 | 約1万〜5万円/16L |
養生 | 約5千〜2万円/一式 |
シーリング材 | 約8千〜2万円/一式 |
塗装道具(刷毛など) | 約5千円/一式 |
高圧洗浄機 | 約1万〜4万円 |
足場代 | 約10〜20万/一式 |
家の面積にもよりますが、塗料や道具代だけで10〜20万円位になります。もっと安い塗料もあるのですが、DIYだからこそおすすめしません。せっかく塗装するのなら、プロが使うような塗料を選んでください。
外壁塗装をDIYするメリットとデメリット
DIYで外壁塗装するメリットは、やはり安さではないでしょうか。自分で塗装する楽しみもあるかもしれませんが、費用を抑えられるのは大きなメリットです。
逆にデメリットは、塗装の仕上がりや性能の保証がないこと。もちろん怪我の危険性も考慮しなければいけません。ただ安くなるからと言っても、綺麗に仕上がる保証はないですよね。
塗装の知識や技術ではプロには勝てないので仕方ありません。ただし、すべての責任が自分にあると理解して作業を進めてください。
DIYで外壁塗装する場合の塗料の種類
外壁塗装に使われる塗料は「下塗り」と「上塗り」の2種類の塗料があります。DIYで使うならどちらも水性を選ぶとよいでしょう。使い終わった道具も水道水で洗えるため、管理が楽になります。
まずは下塗りから解説していきます。
下塗り塗料 | 特徴 |
シーラー | 水のようにサラサラしている |
フィラー | 粘度が高くドロドロしている |
下塗りの塗料は大きく分けて2種類。シーラーは密着性を高める効果があり、よく使われている塗料です。一方でフィラーは下地調整材。密着性を高める効果に加え、小さなひび割れを埋めてくれる塗料になります。
下塗りは基本的に外壁の傷み具合に合わせて選ぶので、綺麗な状態であればシーラーを使うケースが多いです。
上塗り塗料は以下の4つの中から選ぶとよいでしょう。
上塗りの塗料の種類 | 耐用年数 |
アクリル塗料 | 3〜7年 |
ウレタン塗料 | 7〜10年 |
シリコン塗料 | 8〜12年 |
フッ素塗料 | 10〜15年 |
もし迷ったらシリコン塗料を選んでください。性能が高く実績も多い人気の塗料です。それぞれ特徴を解説していきます。
アクリル塗料
近頃はあまり使われない塗料。耐用年数も短いので選ばないほうがよいでしょう。塗る手間も他の塗料と変わらないため、コスパが悪くなります。
ウレタン塗料
シリコン塗料が主流になってからは使用する機会が減りました。性能は悪くないのですが、値段がシリコン塗料とそこまで差がありません。
シリコン塗料
DIYで塗装するならシリコン塗料がおすすめ。値段と性能のバランスが良く、扱いやすい塗料です。
フッ素塗料
性能が高い塗料なのですが、扱いが少し難しい塗料です。専用の中塗り塗料を使うケースも多く、費用も高くなります。
外壁塗装をDIYする際に必要な道具
外壁塗装をDIYに必要な道具は以下をご覧ください。
- 刷毛(1〜3ケほど)
- ローラーセット(ローラー、バケットなど)
- 養生道具(マスキングテープ、マスカー)
- シーリング材(補修、目地埋めなど)
- 高圧洗浄機(水洗い用)
- 下地処理用の道具(サンドペーパーなど)
- 脚立やはしご(必要であれば)
ほとんどが消耗品なので、必要に応じて買い足すのがいいかもしれませんね。
外壁塗装をDIYする手順
ここでは、足場がある前提で作業を進めていきます。はしごでの作業は、危険なうえに効率も悪いため推奨しません。DIYで塗装する場合でも、足場業者に依頼して作業を行ってください。
内容 | 備考 |
高圧洗浄 | 外壁に付いているコケや汚れを綺麗にする |
シーリング工事 | 外壁のつなぎ目の打ち替え、ひび割れ補修 |
養生 | 窓や土間などが汚れないように保護する |
下塗り | シーラーまたはフィラーを塗装 |
上塗り2回 | 乾燥時間をしっかり計算して上塗りを2回塗装する |
手順を詳しく解説していきます。
高圧洗浄
外壁に付いた長年の汚れを高圧洗浄できれいに洗い流していく作業。ここで手を抜くと塗料が上手く外壁に密着せず剥がれやすくなります。汚れがひどい箇所は洗剤とブラシを使って綺麗にしてください。
シーリング工事
外壁の目地やサッシの周りのシーリング材を新しくします。外壁の防水性能を高める重要な役割があるので、手を抜いてはいけません。古いシーリング材を撤去し、新しく打ち替えていきましょう。
養生
窓や土間などが塗料で汚れないように、ナイロンで保護していきます。風で飛ばないようにしっかりテープで止めておくのがポイント。養生を丁寧に行うことで作業効率もアップするでしょう。
下塗り
シーラーを塗装するのであれば、そこまで難しく考える必要はありません。水のように塗りやすいので、塗り残しがないように進めていけば大丈夫です。問題はフィラーですね。塗料の溜まりがないように綺麗に塗り広げてください。塗りにくい場合は水で薄めて調整しましょう。
上塗り
上塗りは2回塗りが基本です。1回目の塗装が終わってから十分に乾燥時間を取り、2回目の塗装をしていきましょう。1回目は色が変わっていくので、塗り残しに気付きやすいのですが、2回目は分かりにくくなります。
2回目の上塗りも塗り残しがないよう注意して塗っていきましょう。
外壁塗装のDIYを失敗しないためのポイント
外壁塗装を失敗しないために気をつけたいポイントは2つあります。
- 高圧洗浄をしっかり行う
- 1面をきちんと仕上げる
詳しく見ていきましょう。
高圧洗浄をしっかり行う
塗装が剥がれないように下地処理をするのですが、外壁塗装においては高圧洗浄が重要です。汚れている外壁に塗装してもしっかり密着しないため、高圧洗浄機を使って外壁を綺麗にしてください。
ブラシを使って水洗いしてもなかなか落ちないうえに、時間がかかって大変ですよね。2万円程あれば購入できるので、ここで費用を惜しんではいけません。
1面をきちんと仕上げる
中途半端なところで塗るのを辞めてはいけません。途中につなぎ目ができるとムラが出やすくなり、一気に見た目が悪くなります。そうならないためには、塗料が乾く前に外壁の上から塗り始め、下まで降りていきます。外壁を一面ずつきちんと塗っていく流れですね。
時間がなくて塗れない日は、塗装以外の作業を進めるなどの工夫が必要です。
外壁塗装をDIYではなく業者に依頼した方がいい場合とは
危険な作業になる場合は、すべて業者に依頼するのをおすすめします。特に屋根の塗装は、塗れば塗るほど立っていられる場所が減ってくるため、とても危険です。
塗りたての屋根は想像以上に滑ります。少し踏み間違えると、転落する危険が非常に高いのです。高いところに慣れている方もいるかと思いますが、塗装しながら屋根の上にいるのはまた別の話です。
はしごでの塗装や脚立での塗装も同じ理由で辞めておいたほうがいいでしょう。足場の安定しない場所での塗装は命にも関わります。
危険な箇所の塗装はDIYで無理せず業者に依頼するようにしましょう。
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