外壁塗装はリフォームの中でも施工方法がたくさんあるので、同じ大きさ家でも費用に開きがあります。初めてのリフォームなら尚更難しく感じるでしょう。
まずは基本的なことを知り、外壁塗装はどういったものなのか理解をしておくと失敗も減ります。何も知らなくて騙されるのだけは防ぎたいところですね。
この記事では外壁塗装で知っておくべき基本的なポイントをピックアップして解説していきます。リフォームを考えている方の参考になれば幸いです。
外壁塗装はリフォームの中でも比較的安く抑えられる
外壁リフォームの中でも塗装は費用を安く抑えられます。30坪の家の外壁を張り替えするとしたら約150万円が相場。外壁塗装なら約60万円から選べるようになっています。
張り替え工事の相場は外壁塗装の2倍以上ですね。外壁を新しく張り替えるのはどうしても費用が高くなってしまいます。ただこれだけ差があると「塗装で本当に大丈夫なのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。
そこに関しては心配ありません。なぜなら一般的な外壁はすべて塗装で守られているからですね。弱ってきた塗装部分を修復するイメージを持ってもらえれば大丈夫。塗装が不要なタイルなどの例外もありますが、基本的に外壁はすべて塗装でのメンテナンスが可能です。
ただ外壁の劣化がひどい場合は塗装をしても効果が期待できないので、約10年を目安に外壁塗装をするのが一般的です。早めにメンテナンスをすれば、費用を安く抑えられます。
外壁塗装は塗料の種類で費用が変わる
外壁塗装の費用に開きがあるのは、使う塗料によって性能が変わるからですね。塗料のグレードによって耐久性が変わります。性能が高く長持ちする塗料を選べばその分費用も高くなっていきます。
ただ費用を見るのではなく「何年持つか」という部分もしっかり確認しておきましょう。以下の表に塗料別の費用をまとめました。
塗料の種類 | 耐用年数 | 費用相場(30坪) |
アクリル塗料 | 4~7年 | 約60万円〜 |
ウレタン塗料 | 7~10年 | 約70万円〜 |
シリコン塗料 | 8~13年 | 約80万円〜 |
ラジカル塗料 | 9~15年 | 約85万円〜 |
フッ素塗料 | 15~20年 | 約95万円〜 |
遮熱・断熱塗料 | 12~15年 | 約90万円〜 |
無機系塗料 | 12~20年 | 約100万円〜 |
費用は3回塗りをした場合の工事費用になります。外壁の種類や傷み具合によっても変わりますので、目安として覚えておいてください。
外壁塗装は他のリフォームと比べて安くなるといっても、数十万もかかる大きな工事です。その費用をかけてどのくらいの効果があるのかは重要ですよね。単純に安くするならグレードの低い塗料使えばいいのですが、耐用年数と合わせて比較すると割高になります。
10〜20万の違いで耐用年数が大きく違うからですね。リフォームプランは予算に合わせて決めるのが一般的ですが、外壁塗装においては費用を削りすぎると失敗する可能性も出てくるでしょう。
シリコン塗料以上のグレードを選ぶとコスパも良くなるので、塗料選びの参考としてぜひ覚えておいてください。
塗装以外にかかる費用と注意点
外壁塗装は塗装以外の部分でも費用が変わってくるので注意してください。
内容 | 費用相場(30坪) |
足場代 | 約13~20万円 |
シーリング費用 | 約10~25万円 |
補修費用 | 約1~数十万円 |
諸経費 | 数万円程度 |
塗装以外の費用にも上記のように差が出てきます。それぞれ使う材料や施工方法によって変わってくると思っていてください。
中でも注目してもらいたいのが補修費。塗装では直せない部分がどれだけあるかで費用が変わってきます。パテ処理や部分的な張り替えなど様々な方法があるので、一言で相場というのは難しい部分です。
ただもし補修費用が高くなりすぎるのなら、塗装以外のメンテナンス方法も視野に入れて考えるとよいでしょう。塗装は安く抑えられるのがメリットなので、よほど費用が高くなる場合は張り替えのほうがいいかもしれませんね。
外壁塗装で知っておくべき基本的なポイント
外壁塗装を検討している方は、次の3つのポイントを抑えておきましょう。
- 早めにメンテナンスをする
- 部分塗装はなるべくしない
- 塗装の知識を付けておく
専門的な知識を覚えるのは大変なので、基本的な部分だけでも大丈夫です。それぞれ詳しく解説していきます。
早めにメンテナンスをする
あまりにも外壁の劣化が進んでいる場合は、そもそも塗装では解決できない場合もあると覚えておいてください。補修をしてもあまり効果がなく、塗装をしてから数年で剥がれ起きるのは最悪のパターンです。
外壁塗装は基本的に費用を安く抑えられるものの、劣化がひどい場合は補修費用が増えて、全体の費用が高くなってしまうケースがあります。費用が安いという理由で外壁塗装を考える方も多いのですが、何も考えずに塗装を選ぶのはよくありません。
塗装をする前に「塗装をしても大丈夫か?」と疑うくらいが丁度いいかもしれませんね。もし厳しいようであれば、費用が高くなっても外壁を張り替えたほうが将来的にも安心です。
塗装をするなら外壁が傷む前に工事行うと、より高い効果を発揮します。
部分塗装はなるべくしない
費用を安く抑えるために傷んだ部分だけを塗装するのはおすすめしません。根本的な解決にならないうえに、費用が割高になってしまうからですね。
また基本的に外壁が部分的に劣化するのは、住宅の構造や環境が原因になっていることが多く、塗装では解決できません。原因を解決しないまま塗装をするのは無駄です。雨漏りが起きたときにバケツを置いて水を防いでいるようなもの。必ず同じ部分が傷んできます。
部分的に劣化が起きている場合は、外壁の状態をよく見極める必要があるので注意してください。
塗装の知識を付けておく
少しでいいので塗装の知識を付けておくといいかもしれません。難しいことを理解する必要はないのですが、何も知らない状態では業者を選ぶ基準もわからないですよね。
- 基本的にどんな工事を行うのか
- どんなところに気を付ければいいのか
- 塗装工事はどの業者に依頼すればいいのか
初めての塗装工事だとわからないことが多いかもしれませんが、焦って決める必要はありません。外壁塗装について知らないことが多すぎると、業者の言われるままに進んでしまうことがあるからですね。
自分の意見を伝えながら業者と工事内容を決めていくのが理想です。塗料の種類やおおよその費用を知っておくだけでもいいので、知識を付けておきましょう。
外壁塗装の業者選びで気を付けておきたいこと
外壁塗装は高い専門知識が必要なので、施工実績が豊富な業者の中から選ぶのがおすすめです。あまり経験のない業者を選ぶのは少し不安が残ります。依頼する会社によって工事の仕上がりが変わるからですね。
安さを売りにしている業者もいれば、費用は高いけど丁寧な仕事をする業者もいます。こういった部分は会社の規模や雰囲気だけではなかなか判断できない部分なので、慎重に選んでいきましょう。
今ではホームページで施工実績を公開している業者も多いので、そこを基準に選ぶといいかもしれませんね。
外壁塗装を行う業者は主に次の3つになります。
- ハウスメーカー
- リフォーム会社
- 塗装専門業者
テレビCMをしているハウスメーカーや、大手のリフォーム会社は知っている方も多いでしょう。塗装専門業者と言ってもなかなかイメージが沸かないかもしれませんが、近所のペンキ屋さんをイメージしてもらえれば大丈夫です。
規模の小さな塗装業者は、ハウスメーカーやリフォーム会社の下請けで工事を行うことも多いので、なかなか名前を知る機会はありません。施工実績を調べるのは難しいですが、評判のいいハウスメーカーの下請けをしているなら問題はないでしょう。
近所や友人にも聞いてみるといいかもしれませんね。知り合いからの口コミや評判を基準に選ぶのも効果的です。たくさんの業者がいるため選ぶのは大変ですが、外壁塗装を成功させるには業者選びは重要です。
じっくり時間をかけてあなたに合った業者を見つけてください。
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