外壁塗装で刺激臭がする原因と工事中を快適に過ごすための対策

外壁塗装を行うとき「塗装の臭いって大丈夫だろうか?」と気になりますよね。体調が悪くならないかと、不安になる方も多く見られます。

確かに塗料の臭いは心配になるかもしれませんが、それほど気にしなくても大丈夫です。最近は刺激臭のしない塗料も増えてきていますし、工事中の臭い対策はある程度できます。

この記事では外壁塗装は臭いの原因や体への影響を解説したうえで、臭いを抑えるための対策をお伝えしていきます。

外壁塗装で刺激臭がする原因と工事内容

外壁塗装で刺激臭がする原因と工事内容

外壁塗装で刺激臭がする原因は塗料やシンナー(有機溶剤)です。外壁塗装では主に2種類のシンナーを使います。

  • 塗料用シンナー:塗料を薄めるのに使う
  • ラッカーシンナー:塗装後のサッシの掃除などに使う

外壁塗装に使用されているのは「弱溶剤(じゃくようざい)」という、塗料用シンナー(ペイント薄め液)で薄めるタイプの油性塗料。臭いの特徴としては、灯油のような感じですね。

以前はもっと臭いの強い「強溶剤(きょうようざい)」という塗料が使われていたのですが、環境面や作業性を考慮して使われなくなってきました。今使われている弱溶剤は、数十年前に比べると臭いは改善されたというわけです。

また、掃除を行うのに塗料用シンナーよりも強力な「ラッカーシンナー」というものも使います。臭いの強さでいうと、塗料用シンナーよりもラッカーシンナーのほうがきつく感じるでしょう。

塗装作業が始まってから3〜5日間ほどは、塗料の臭いが気になるかもしれませんね。

工事内容日数備考
下塗り1日シンナーは使わないが塗料の臭いがする
上塗り2回2日塗ってから乾くまでは常に臭いがする
付帯部の塗装1〜2日雨樋などを塗装している間は臭いがする
汚れた部分の掃除1日使うのは少量なので影響は少ない

外壁を塗っている間は特に臭いがすると思っていてください。塗る面積も多いため、どうしても塗装の臭いが強く感じてしまうでしょう。付帯部の塗装や掃除に関しては、外壁ほどの面積がないためそこまで臭いが残りません。

特に塗料中〜乾燥までの間は常に臭いが出るため、乾燥の遅い冬場は特に臭いが残りやすくなっています。春〜秋の暖かい日なら塗装の乾燥も早いので、冬場に比べると臭いは残らないでしょう。

暖かい時期を選んで外壁塗装をするのも臭い対策として有効です。これから外壁塗装を予定しているのなら、塗装する時期も考慮するのがおすすめです。

塗料の臭いによって起きる症状は人によって違う

塗料の臭いによって起きる症状は人によって違う

外壁塗装中にシンナーや塗料の影響で体調が悪くなる方もいます。ただ、少し臭いを感じたからといって、すぐに健康被害が出るわけではありません。作業中に外壁の近くにいたり、長時間にわたって吸い続けたりしなければ、そこまで神経質になる必要はないでしょう。

もちろん臭いによる影響は個人差があります。例えばお酒に強い人もいれば、臭いを嗅ぐだけで酔ってしまう人がいるのと同じです。身近なものでいうとガソリンや灯油、マニキュアを落とす除光液などの臭いが気になる方は、影響が出やすいかもしれませんね。

ただ塗装の臭いが部屋中に広がって耐えきれないという状況になるわけではありません。窓なども養生でふさがっているため、多少は臭いが入りにくくなっているからですね。

とはいえ体への影響はゼロではないので、体調が悪いと感じたらすぐに外出し、心配なら病院で見てもらいましょう。特に妊婦さんや小さな子ども、ペットは体調が悪くなりやすいため、塗装作業中は家にいないほうがいいかもしれませんね。

塗料の臭いが気になる場合は水性塗料を選ぶ

塗料の臭いが気になる場合は水性塗料を選ぶ

もし塗料の臭いが気になるのであれば、水性塗料を選ぶのがおすすめ。水性塗料にはシンナーのような刺激臭はないので、塗装中の臭いで悩まされることがほぼなくなるでしょう。

耐久性は少し弱溶剤に劣るものの、最近では性能の高い外壁用の水性塗料が各メーカーから販売されています。塗料の中にはバラの香りがするものなど、住宅の臭い対策として開発された塗料もありますよ。

ただ水性塗料を使う際にも1つ注意点があります。それは水性塗料だからといって無臭ではないこと。中には水性塗料の臭いのほうが苦手という方もいるのです。

水性塗料は弱溶剤に比べて安全なのですが、臭いに関しては完全に好みが分かれてしまいます。例えば木工用のボンドも水性ですし、人体への影響は少ないですが、独特な臭いはありますよね。それと同じで、塗料によって微妙に臭いが違ってくるんです。

水性塗料を選ぶ場合でも臭い対策は考えておいたほうがよいでしょう。

塗装工事中にできる効果的な5つの臭い対策

塗装工事中にできる効果的な5つの臭い対策

水性塗料を選べば臭い抑えられますが、中には耐久性の高い弱溶剤を使いたいと考える方もいるでしょう。ここからは塗装工事中に有効な臭い対策5つを紹介します。

  • F☆☆☆☆の塗料を使用する
  • マスクを着用する
  • 塗装中は換気扇を切る
  • 日中は外出をする
  • 夕方以降は換気を行う

弱溶剤を使用する場合でも効果があるので、ぜひ試してみてください。

F☆☆☆☆の塗料を使用する

F☆☆☆☆(フォースター)は、人体に害のある「ホルムアルデヒド」抑えた製品の最上位規格を示すマークです。住宅用の建材などにもよく記載されていますね。

実は弱溶剤の中にもF☆☆☆☆規格の塗料があります。そういった塗料は臭いも抑えられた塗料になっているため、人体への影響も抑えられています。

もちろん無臭ではないですし、害がゼロになるわけではありません。しかし一般的な弱溶剤を使うよりも安全と言えるでしょう。

マスクを着用する

マスクを付けるだけでも効果はあります。少なからず臭いは室内に入ってくるため、多少の臭いなら防げるでしょう。

ただ防毒マスクを付けない限りは完全に臭いを抑えることはできないので、過度な期待はしないでください。

塗装中は換気扇を切る

塗装中は換気扇を切っておいたほうがよいでしょう。少しは室内に臭いが入らないようにできます。作業をするために換気扇も養生するのですが、換気ができるように通気口の部分は塞いでいません。

換気扇を付けていると外の空気が入ってくるため、室内にも塗装の臭いが入ってきます。同じ理由でエアコンも避けたいのですが、夏や冬であれば使わないのは厳しいですよね。

エアコンに関しては、どのくらいの臭いが入ってくるか様子を見ながら使ってください。

日中は外出をする

最も効果的なのは、塗装している間に外出すること。特に臭いが気になる3日間だけでもいいので、日中は家にいないようにするのがよいでしょう。

作業する職人に予定を聞いて、何時頃に塗り終わるのかを確認しておくといいかもしれませんね。日によっては半日ほどで塗装が終わるケースもあるので、相談してから予定を決めるとよいでしょう。

夕方以降は換気を行う

換気をすれば室内の臭いもなくなるのですが、塗装中は換気すると逆効果です。塗装をしていない面の窓を開けていても、風向きによっては臭いが入ってきます。

換気をするのは作業員が帰る夕方頃が最適です。前もって「換気をしたいので、いくつか窓を開けられるようにできませんか?」とお願いしておくとよいでしょう。

基本的に塗装中は窓を養生で閉じてしまうので、帰り際に外してもらうというわけですね。ただ作業の手間が増えてしまうため、お願いするのは1〜3箇所までにしておきましょう。

換気をする際は、扇風機やサーキュレーターを使うと効果的ですよ。臭いは低い位置に溜まりやすいため、風を送って上手く循環させるほうが効率良く換気できます。

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